Formlabsが光造形3Dプリンタの2種類の後処理装置を発表

MIT出身で、光造形方式(3Dプリンタの造形方法の詳細)の3Dプリンター装置ベンチャーの米Formlabsが、二種類の後処理装置をリリースしました。
FormlabsのHP

Form Washはクリーニング用装置で、Formシリーズで3Dプリントした造形物を自動的にクリーニングするそうです。

Form CureはForm Washで洗浄された造形物を最適に硬化させるための装置です。

Form WashとForm Cureの紹介動画はこちら。

光造形方式はFDM方式(3Dプリンタの造形方法の詳細)の3Dプリンタより精密な3Dプリンティングが可能とされていますが、後処理が大変でした。今回リリースされた後処理装置を使う事で、クリーニングやポリッシングなどを手作業で行う事なく後処理が可能になるとのことで、光造形の導入ハードルがぐんと下がるのではないかと思います。

本日紹介したFormlabsはMIT出身者が設立したベンチャーですし、最近紹介した建設用3Dプリンタやロケットエンジンでの3Dプリンタの活用などMITは3Dプリンタの活用に積極的(以下参照)ですね。日本の大学の工学部にも頑張って欲しいところですね。
MITが建設用3Dプリンタを開発(MonoMedia 2017/5/3)
MITが3Dプリンタでロケットエンジンを作成(MonoMedia 2017/5/4)

早稲田大学が3Dプリンティング造形物の外観と強度を改質

3Dプリンタ、特にFDM方式(造形方式の詳細:3Dプリンタ造形方法)で造形するとどうしても積層縞が出てしまいますので、それを消すには後処理が必要です。これまでMonoMediaでも様々な後処理について紹介してきました。
【やってみた】3Dプリンタのアセトン後処理
【やってみた】3Dプリンタの積層縞の表面研磨
・  PolySmoothとPolysher

そんなFDM方式の3Dプリンタでは避けては通れない後処理について、早稲田大学の梅津信二郎 准教授の研究グループが、先月3Dプリンティング造形物の表面を化学溶解によってなめらかにする3次元化学溶解仕上げ機構を開発したと発表しました。
プレスリリース

プレスリリースによると、”ペン型の機構から必要最小限の量の溶剤を吐出し、造形物の表面を溶解することで積層痕を充填し平滑化します。ペン型構造で積層痕を選択的に除去でき、熱溶解という化学溶解プロセスを用いているため安全かつ安価で粉塵も発生しません。”とのこと。レポートの画像をみると非常に表面がキレイになっています。

本研究内容は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌『Scientific Reports』に2017年1月5日に掲載されています。

同研究グループは、これまで安価にもかかわらずあまり普及してこなかった3Dプリンティングが一般家庭に浸透し、フィギュアやモデル作製分野などの新たなユーザーを獲得することが期待されると述べています。

個人的にもこのような後処理技術が実用レベルになれば、今以上に3Dプリンタが最終製品に活用されると思いますので、実用に向けて研究を進めて頂きたいと思います。3Dプリンタの将来や活用方法について、梅津先生には一度お話を伺ってみたいですね。

【やってみた】3Dプリンタの積層縞の表面研磨

3Dプリンタ、特にFDM方式(造形方式の詳細:3Dプリンタ造形方法)で造形するとどうしても積層縞が出てしまいますので、それを消すには後処理が必要です。以前アセトンの後処理についてはMonoMediaでご紹介しましたので、今回は研磨の後処理にトライしてみました。
(他の方法の後処理:【やってみた】3Dプリンタのアセトン後処理

ABSで積層ピッチ0.3mmで造形したペーパーカップホルダーを研磨します。まずは目の粗い2種類の研磨シート(写真の中と右のシート)で粗磨きをした上で、仕上げシート(写真の左のシート)で磨きます。磨く際は軽く水を付けながら磨きます。(ウェット研磨)

研磨前

研磨後

写真だとなんだか白くなって汚く見えますが、手触りはかなりスベスベした感じになりまた。ただし、黒色のせいか磨いた表面が白くなってしまいました。

表面を軽く溶かせばピカピカになるのではないかと思い、ヒートガンで表面を軽く熱したところ、確かにピカピカにはなりましたが、溶けてホルダー自体が歪んでしまいました。。。

研磨+ヒートガン(写真左側)

今回は曲面かつ黒色の造形物でテストしたので、見た目があまりキレイに仕上がりませんでしたが、白色の平面などでも今後研磨の後処理をトライしてみたいと思います。

PolySmoothとPolysher

昨日まで東京ビックサイトで開催されていた「3D Printing 2017」に行った際にFDM(造形方式の詳細:3Dプリンタ造形方法)の課題である積層縞がキレイになる画期的なフィラメント(PolySmooth)と後処理装置(Polysher)がpolymakerさんから出品されていました。

左が使用前、右が使用後。ピカピカになっています。30分程度でなるそうです。従来FDMの積層縞の後処理としてはアセトンを活用する方法(詳しくは:【やってみた】3Dプリンタのアセトン後処理)がありましたが、非公式な方法であり、ムラが出たり、時間も掛かりました。PolySmoothとPolysherはよりキレイに早く後処理ができるので画期的だと思います。以前からクラウドファンディングで資金を募っていたことは知っていましたが、ついに製品化されたようです。

Polysher

PolySmooth

作品集

販売開始は今年の4月頃になるとのことなので、楽しみです。販売されたらすぐにでも使ってみたいと思います。

参考
polymakerの公式HP