武藤工業が3Dプリンタ用セラミック材料の試験販売を開始

3Dプリンタや大判インクジェットプリンタの製造・販売を手掛ける武藤工業は2017年6月20日、3Dプリンタ用セラミック材料の試験販売を開始することを発表しました。

プレスリリース(2017/06/20)

同材料はノリタケカンパニーリミテド製で、石膏を材料としてフルカラーの着色ができる3DSystems製の「ProJet CJP x60 シリーズ」で試用が進められており、造形時に必要となるバインダ(接着剤)は、石膏にも用いる接着剤がそのまま利用できるとのこと。3Dプリンタで造形したあと燃焼炉で焼き固めることで、アルミナを主成分とする白く多孔質なセラミック造形物を得ることができるそうです。

このセラミック材料を用いることで、独自デザインの、また3Dプリンタでの設計によるオリジナル作品の造形が可能となり、美術工芸分野のみならず、設計モデルの作製・医療、電子機器部品などへの応用が期待されるとしています。

 2017年6月21日~23日に東京ビッグサイトにて開催される「第28回 設計・製造ソリューション展」の同社ブースでは、同セラミック材料の出力サンプルを参考出品し、試験販売が行われる予定となっているそうです。
明日からビックサイトで開催される設計・製造ソリューション展には私も参加する予定ですので、現物を見てみたいと思います。3Dプリンタの最新動向が分かる設計・製造ソリューション展には毎年行っていますが、今年も楽しみです。

3Dプリンタでガラス製品の造形に成功

ドイツの研究者チームが、3Dプリンティングで精巧なガラス製品を作ることに成功したようです。
News Picks(2017/4/20)

以下記事のポイントを抜粋します。

“プラスティックや金属は、以前から3Dプリンティングで使えるようになっているが、ガラスは使いづらい素材のひとつだ。その主な理由は、ガラスの融点がきわめて高いことにある。”ガラスを素材に用いた3Dプリンティングには、これまで数多くのチームが挑んできた。しかし、実際に作られたものは、ガラスが曇って透明度が失われたり、あるいはプリンティング工程の個々の層が肉眼ではっきり見えたりしていた。”

“ドイツのカールスルーエ工科大学(KIT)のチームは、紫外線レーザーを使って素材を成形する「ステレオリソグラフィ(光造形法)」という手法により、こうした問題を回避した。同チームは、粉末化したガラスと液体ポリマーの混合物を3Dプリンターで作りたい形に成形し、層ごとに紫外線レーザーを当てていくことで、この素材を急速に硬化させた。このようにして出来上がったものを高温の窯に入れると、ガラスが溶けて一体化し、他の余分な素材は焼失する。こうして、層の痕跡が残らない透明なガラス製品ができあがる。”

つまり、融点の高いガラスを融解して積層するFDM方式ではなく、紫外線硬化するガラス素材に紫外線を当てることで積層する光造形方法で積層することで、扱いの難しいガラスにおける3Dプリンティングを実現したようです。
3Dプリンタの造形方法の詳細はこちら

論文執筆者であるバスティアン・ラップ氏は「将来は、ガラスのコップを落として割ってしまったら、すぐに3Dプリントで新品を作れるようになるかもしれない」と同記事で語っています。

以前MonoMediaで紹介した「3Dプリンタが描く未来(MonoMedia 2017/3/6)」のような日が本当に来るかもしれませんね。

 

3Dプリンタで石や陶器の質感を表現できるフィラメント発売

オランダの3Dプリンター用フィラメントメーカーの「FormFutura」は、パウダーストーン混合の新型フィラメント「StoneFil」をリリースしました。
FormFutureのウェブサイト

StoneFilはPLAをベースに50%程度パウダーストーンが混合されており、石、磁器、コンクリートのような見た目、質感が特徴です。また、普通のPLAよりも37%強度が高いらしいです。

ラインナップにははポッタークレイ、テラコッタ、コンクリート、グラナイトの四種類があります。

価格は1スプール33EURです。オランダには本日紹介したFormFutura社以外にもにもColorFabbなどの3Dプリンタ用フィラメントメーカやUltimakerLeapfrogなど3Dプリンタ装置メーカーも多く、3Dプリント市場が活発です。日本のメーカーも頑張って欲しいなと思います。

NASAも支援するピザを作る3Dプリンタ

3Dプリンタでは色々なモノが作れますが、食品も例外ではありません。バレンタインの時にチョコレートを作る3Dプリンタを紹介しましたが、本日は3Dプリンタで作るピザを紹介します。
バレンタインにおける3Dプリンタの活用(MonoMedia)

これはシリコンバレーのベンチャーのBeeHexが開発したもので、なんとNASAが支援しているらしいです。理由は宇宙でピザを食べたいからという何ともアメリカ的です。
NASA-sponsored tech startup has created a 3D printer that prints pizza(Aol.com)

同社は、今年2月にはシードラウンドで$1M(約1億円)調達したとのことで、絶好調のようです。
BeeHex cooks up $1 million for 3D food printers that make pizzas(Tech Crunch)

同社の開発してるシェフ3Dというピザの3Dプリンタはトッピング作業を1分ででき、5分オーブンで焼くと完成するようで、人間が作るよりも早い・安い・清潔らしいです。

ハート形のピザ。自由な形状は食品に限らず3Dプリンタに向いていますね。

これはなかなか本格的。一見すると手作りピザのようです。

アメリカの地図型ピザ。美味しいかどうかは分かりませんが、面白いと思います。

実はフードプリンタで作ったものをまだ食べたことがないので、ピザに限らずフードプリンタで作ったものを是非一度食べてみたいなとは思います。

出所
BeeHexのHP