早稲田大学が3Dプリンティング造形物の外観と強度を改質

3Dプリンタ、特にFDM方式(造形方式の詳細:3Dプリンタ造形方法)で造形するとどうしても積層縞が出てしまいますので、それを消すには後処理が必要です。これまでMonoMediaでも様々な後処理について紹介してきました。
【やってみた】3Dプリンタのアセトン後処理
【やってみた】3Dプリンタの積層縞の表面研磨
・  PolySmoothとPolysher

そんなFDM方式の3Dプリンタでは避けては通れない後処理について、早稲田大学の梅津信二郎 准教授の研究グループが、先月3Dプリンティング造形物の表面を化学溶解によってなめらかにする3次元化学溶解仕上げ機構を開発したと発表しました。
プレスリリース

プレスリリースによると、”ペン型の機構から必要最小限の量の溶剤を吐出し、造形物の表面を溶解することで積層痕を充填し平滑化します。ペン型構造で積層痕を選択的に除去でき、熱溶解という化学溶解プロセスを用いているため安全かつ安価で粉塵も発生しません。”とのこと。レポートの画像をみると非常に表面がキレイになっています。

本研究内容は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌『Scientific Reports』に2017年1月5日に掲載されています。

同研究グループは、これまで安価にもかかわらずあまり普及してこなかった3Dプリンティングが一般家庭に浸透し、フィギュアやモデル作製分野などの新たなユーザーを獲得することが期待されると述べています。

個人的にもこのような後処理技術が実用レベルになれば、今以上に3Dプリンタが最終製品に活用されると思いますので、実用に向けて研究を進めて頂きたいと思います。3Dプリンタの将来や活用方法について、梅津先生には一度お話を伺ってみたいですね。