今年のオスカー像は3Dプリンタを活用

第89回米国アカデミー賞が2017年2月26日(現地時間)から開催されています。受賞式の取り違えトラブルなどがニュースになっていますが、本サイトではあくまでデジタル造形技術の観点からアカデミー賞に触れたいと思います。

アカデミー賞といえばオスカー像。今年のオスカー像はなんと3Dプリンタが活用されているとのことです。そう聞くと3Dプリンタで作ったのか!と思いますが、そうではなくまずロウの型を3Dプリンタで造形し、周りを砂で固めて鋳型を作り、熱してロウを溶かして、そこに金属を流し込む、所謂ロストワックス法で造形されたそうです。

3Dプリンタで作られたオスカー像のロウ型

なんでこんなことをしたのかというと、最初(1929年)のオスカー像に近づけるために、当時のオスカー像を3Dスキャンし、それを3Dプリンタでロウで造形したそうです。造形したのはニューヨークに拠点を置くPolich Tallix社。HPには3Dプリンタでのロウ型の造形や職人さん達の造形過程が紹介されています。

複数のロウ型でロストワックス。

鋳型から取り出して研磨。

完成です!

このように図面がないような現物をスキャンしてデータ化することをリバースエンジニアリングと言いますが、図面が無いような昔の名作を再造形できるのはすごく魅力的だと思います。スキャン技術もどんどん進化しているので、リバースエンジニアリングが普及していくことを期待しています。

出所
Polich Tallix社HP


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