物流業者の3Dプリンタの活用

今日の日本経済新聞に”ヤマトHD、物流業が挑むものづくり“の記事が掲載されていました。内容はヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発が2月1日に開始した3Dデータの作成、造形、配送までを提供する「3Dプリント・配送サービス」についてです。※ヤマトシステム開発のプレスリリース

“例えば医学模型は病院からレントゲンやCTスキャンの画像データを送ってもらい、それと全く同じ形の骨の模型をつくって、ヤマトの配送網で病院に送り返す。それを使って事前に模擬手術をすることで、本番の手術がスムーズに進み、患者への負担が減るという。”

記事の趣旨としては、IoTやビックデータの進展で製造業とサービス業の垣根が無くなってきており、GEやコマツなどサービス領域に注力しているメーカーがいる一方で、サービス業から製造業へ参入する企業の一例としてこのヤマトの事例が紹介されていました。例のごとくですがこの手の話は海外の方が進んでおり、物流業者による3Dプリンタの活用は増えていますので、紹介します。

◆Amazon
トラックに3Dプリンタを積んでおいて、注文が入ったら、近くを走っているトラックが移動中に造形して、そのまま顧客に届けるというサービスです。動画ではスターウォーズのヨーダのフィギュアの例が出ています。まだ実現はしていませんが、Amazonは関連特許も出願しているようなので、近いうちに実現されるかもしれません。

◆UPS
米物流大手のUPSも数年前から3Dプリンタの活用を進めており、全米にあるUPSストアに3Dプリンタを設置して、出力サービスを行っています。3Dプリンタを活用すればモノでなくデータを送り、需要地の最寄りの3Dプリンタで出力するという「物流レス」なビジネスが可能ですが、自己破壊的な「物流レス」な取組を物流業者であるUPSが積極的に展開しているところがすごいですね。

3Dプリンタは製造業の新技術と思われがちですが、サプライチェーン全体に影響を及ぼすため、他産業に対しても破壊的なイノベーションになる技術だと思います。日本も今回のヤマトだけでなく、海外に負けないように、様々な産業が3Dプリンタを活用してイノベーションを起こして欲しいと思います。